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遠東航空、会社更生手続きを完了


ニュース 運輸 作成日:2015年10月13日_記事番号:T00059752

遠東航空、会社更生手続きを完了

 台北地方法院は12日、遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の会社更生手続きが完了したとの決定を下した。2008年に財務危機が表面化し、一時は航空機の運航停止に追い込まれた同社は、会社更生手続きの開始から6年余りで再建を果たしたことになる。

 再建を主導した張綱維董事長(樺福建設董事長)は当初、遠東航空の従業員の賃金財源を貸し付けたことがきっかけとなり、新株主として同社の再建に取り組むことになった。

 張董事長は工商時報のインタビューに応じ、当時のことを「小さなウサギが森に迷い込んだようなものだった」と振り返った。その後、張董事長は遠東航空への支援が投機目的と批判されたこともあった。

 再建完了後の今後の経営計画について張董事長は、「来年5~6月に新機体を1機ずつ導入し、日本と韓国への定期便を就航させる」と述べた。

 新機体の導入にはオプションがあり、同社は来年下半期に導入する機体を1機から2機に増やすことも検討する。今後の運航枠獲得と中台路線の拡大状況をみて判断する構えだ。