ニュース 社会 作成日:2015年10月14日_記事番号:T00059778
台北市資訊局は13日、今年1〜9月に市内で起きた空き巣、自動車および自転車盗難事件の発生日時、発生場所に関するデータをインターネット上で公開した。これに対し市民からは「犯罪が多発しているエリアを確認し、予防策を講じることができる」と賛成の声が上がる一方で、「泥棒はデータを確認して事件が少ない場所でターゲットを探すようになる」と情報公開に反対する意見も出ている。
空き巣発生日時・場所に関わる資料の一部。今後、毎月データが更新される(データ・タイペイより)
公開された資料は資訊局が開設している市政府関連の各種資料ダウンロードサイト「データ・タイペイ」(http://data.taipei/)で入手することができる。なおプライバシーに配慮し、詳細な住所が特定できる情報や自動車のナンバー、被害額などは資料に含まれていない。
また同資料によると、台北市で今年、空き巣が多発している上位3区は▽中山区、50件▽万華区、48件▽北投区、38件──となり、高級住宅の多い大安区は21件にとどまった。
この他、盗難事件多発エリアを特定できる情報が公開されたことで不動産価格に影響が及ぶとの懸念が出ており、不動産仲介業者も「消費者の購買意欲低下につながり、特に平屋やアパートなどで価格下落が予想される」との見方を示している。
ただ、こうした見方に対し柯文哲台北市長は「これまで窃盗が減らなかったのは問題を市民の前に明らかにしなかったことが要因」と指摘。情報を公開すれば、警察は対策を強化し、改善が進むため長期的に見れば、不動産価格にもプラス効果をもたらすと語った。
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