ニュース 石油・化学 作成日:2015年10月14日_記事番号:T00059792
今年末に予定される台湾中油(CPC)の第5ナフサ分解プラント(通称五軽、高雄市楠梓区)の正式な閉鎖を受け、台湾の石化原料需要のうち約8%を輸入する必要が生じる見通しとなる中、同業大手で台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、CPCから原料供給を受ける川下メーカーの多くに対し、年内に供給を開始することで合意した。さらにCPCも先ごろ、台塑石化から3,000トンのエチレンを調達しており、台湾の石化大手2社の関係は「ライバル」から「パートナー」へと変化しつつある。14日付蘋果日報が報じた。
台プラの幹部によると、台塑石化はエチレンなど川上原料を月に1万5,000〜2万トン、CPCから調達していたメーカーに供給することが可能で、アジア市場のスポット価格で販売するという。
なおCPCの第5ナフサでは従来、サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)からエチレンなど不足する石化原料を調達しており、中東から台湾までの1トン当たり約90米ドルの輸送コストがかかっていたが、今後は台プラの第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)から調達することで輸送コストは半減し、川下メーカーも恩恵を受けそうだ。
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