ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

オフショア銀行、中国進出企業向け融資緩和決定


ニュース 金融 作成日:2008年3月10日_記事番号:T00005980

オフショア銀行、中国進出企業向け融資緩和決定

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は9日までに、金融機関のオフショア銀行部門(OBU)が中国に進出した台湾企業に対し融資を行う際の無担保融資の上限を総資産の10%から15%に緩和する方針を固めた。12日の行政院会議(閣議)で最終決定する。10日付工商時報が伝えた。

 中央銀行の統計によると、金融機関のオフショア資産は912億8,000万米ドル、海外資産は576億4,000万米ドルで、今回の規制緩和で新たに設定可能になった融資枠は約2,400億台湾元(約8,000億円)。

 ただ、担保付き融資を含めた融資全体の上限は、総資産の30%とする現行規定が据え置かれる見通しとなった。

 金融機関のオフショア銀行部門では、中国の金融引き締め政策で進出台湾企業が台湾系銀行に融資を申し込むケースが増えていた。このため、融資枠を拡大しないと、進出台湾企業への資金供給が滞る恐れがあった。

 行政院経済建設委員会(経建会)は、中国に進出した台湾企業の経営環境が急速に悪化していることを受け、金管会に規制緩和を求めていた。