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中華航空機内で出産、「永久無料券もらえる」と話題に


ニュース 社会 作成日:2015年10月16日_記事番号:T00059831

中華航空機内で出産、「永久無料券もらえる」と話題に

 先ごろ米国へ向けて飛行中の中華航空(チャイナエアライン)機内で、乗客の台湾人女性が出産するという出来事があった。同社では約30年前にも同様のケースがあり、その際、生まれた子供に永久フリーパスが授与されていたことから、今回生まれた赤ちゃんも無料航空券を手にするのではないかと話題を集めた。

 今回、子供が誕生したのは今月7日午後11時50分に桃園国際空港を出発した、米ロサンゼルス行きCI-008便旅客機で、8日午前6時ごろ、高度3万メートルの上空を飛行中、1人で搭乗していた妊婦が突然破水した。幸い同機には医師が乗り合わせており、彼女は専門的なケアを受けることができた。ただ、機長は妊婦と胎児の安全を考慮し、急きょ近くのアラスカ州アンカレッジ空港へ着陸することを決めた。

 しかし同空港への着陸を待ち切れず、妊婦は医師の助けの下、機内で女児を出産。午前9時6分にアンカレッジに到着後、母子は病院へと搬送された。

 このニュースが伝えられると、台湾のインターネット上では33年前にも中華航空機内で出産したケースがあり、その際、中華航空は生まれた子供に永久フリーパスをプレゼントしたため、今回も同じ待遇が期待できるとの指摘が浮上した。

 これを受けて蘋果日報は、33年前の報道を基に機内で誕生したという「劉蘋慧」さんを探し出し、ネット上の指摘が事実かどうかを調査した。現在改名して「劉頡旂」さんになっていた彼女は、確かに中華航空から永久パスの証明書を受け取ったが、幼いころ引っ越しをした際になくしてしまったと証言。これまで米国や香港へ海外旅行へ出掛けたことはあるが、一度も無料で飛行機に乗ったことはないと語った。

 「当然、フリーパスは使いたい」という彼女に対し中華航空は、資料を調査する必要はあるが、本人と確認できれば当時の約束を履行するとコメントしている。ただ現在では「機内での出産は妊婦にとって危険」との理由からあまり大々的に取り上げたくないようで、今回のケースについて現時点では「フリーパスを提供する予定はない」と説明した。