ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）傘下のクラウドシステムインテグレーター、雲達科技（クアンタ・クラウド・テクノロジー、ＱＣＴ）は今月６日、米カリフォルニア州サンノゼに海外初となる「クラウド・ソリューション・センター」を開設した。同センターを通じ、北米市場で大型企業からの受注を目指す。16日付蘋果日報が報じた。
同センターではクラウドデータセンター向けハードウエアやソフトウエアなどのテストおよびデモンストレーションを行う。
2011年に設立されたＱＣＴはフェイスブックやグーグル、アマゾン・ドット・コムなどにカスタマイズしたサーバーを直接販売。現在、世界のホワイトボックス（ノーブランド、無名ブランド）サーバー市場で20％のシェアを占めているとされる。また同社はその後、ストレージ製品やネットワークシステムの販売を追加。さらにクラウド・ソリューションのサプライヤーへと転じた。今回の米国におけるソリューション・センター開設を機にターゲット市場を従来の「パブリッククラウド」から「企業向けプライベートクラウド」や「ハイブリッドクラウド」へと拡大する方針だ。
