ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾中油、ガソリン供給に黄信号


ニュース 石油・化学 作成日:2008年3月10日_記事番号:T00005986

台湾中油、ガソリン供給に黄信号

 
 台湾中油の桃園、大林、高雄の各製油所にある重油流動接触分解装置3基が故障し、一部で操業を停止したことを受け、ガソリン、ディーゼル油が1日当たり最大で7万5,000トンの減産を迫られている。台湾全土の需要量の3分の1に相当する量で、供給不足に陥る可能性も出てきた。10日付経済日報が伝えた。

 同社は10日に緊急の内部会議を開き、ガソリンとディーゼル油の在庫状況の確認を行い、故障設備の早急な修理を設備部門に求める方針だ。

 同社の精製事業部担当者は「軍用備蓄を除けば、台湾中油のガソリン、ディーゼル備蓄量は低下しており、20日分にすぎない」と指摘した。このため、日産5万トンの桃園製油所で重油分解装置の修理が遅れるなどした場合、シンガポール現物市場での緊急調達か台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)からの物量確保を迫られる可能性がある。

 大林製油所は慎重に操業を続けているが、熱交換器に故障個所があるため、桃園製油所の修理が完了した段階で、操業を中止して修理を行う必要がある。