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中龍がH形鋼値下げ、日韓の低価格製品に対抗


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年10月19日_記事番号:T00059874

中龍がH形鋼値下げ、日韓の低価格製品に対抗

 中国鋼鉄(CSC)傘下の中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)は16日、日本や韓国からの低価格H形鋼の輸入増加を受け、H形鋼の加工費引き下げを発表した。従来の加工費1トン当たり1,500~2,000台湾元(約5,600~7,400円)から300~500元まで大幅に引き下げ、川下メーカーからの受注回復を目指す。同業の東和鋼鉄企業(東鋼)も追随の可能性がある。17日付経済日報が報じた。

 H形鋼市場は、公共工事の減少、建設プロジェクトや工場投資の縮小で、下半期に入り1カ月当たりの需要が4万~5万トンへと30~40%減少した。業界関係者によると、日韓からのH形鋼の輸入量は毎月少なくとも各3,000トン、多い時で各6,000トンに上る。

 中龍と東鋼は、日韓からの輸入価格は国内販売価格に比べて明らかに安く、台湾の鉄鋼業界に深刻なダメージを与えているとして、反ダンピング(不当廉売)提訴の準備中だ。両社は10月に日本側に対し台湾市場への影響を伝えており、日本メーカー数社が11月12日に訪台して協議する予定だ。