ニュース 社会 作成日:2015年10月20日_記事番号:T00059887
高雄市の寿山動物園で先ごろ、飼育されているゾウが鼻で石を投げ、来園客の女性(26)の顔を直撃し、前歯を折るというトラブルが発生した。飼育係は、ゾウは遊んでいただけで攻撃する意図はなかったと説明している。同園では再発防止に向け飼育エリアから石の除去を徹底するとともに、展示エリアの見回りを強化する方針だ。
アリが石を投げて人を傷つけたのは初めてだという(20日=中央社)
今回、女性客に石を投げ付けたのは寿山動物園で1978年から飼育されている42歳のアフリカゾウ「アリ」(メス)で体重5トン、体高2.8メートルの巨体の持ち主だ。
そのアリは今月10日、見物客が見守る中、コンクリート製の柵の中で鼻を使って地面を探るような様子を見せていたかと思うと、突然、こぶしより一回り小さいサイズの石を鼻で巻き上げて柵の外側に向かって放り投げた。石は運悪く、アリを見物していた女性の顔面に直撃。口の辺りから流血した女性はすぐに医務室へ運ばれたが、前歯が折れていたという。
その場にいた他の見物客によると、アリは石を投げる前にほえ声を上げたり、コンクリート柵にかみつくなど不機嫌そうな様子を見せており、故意に石で攻撃したように見えたという。
ただ、動物園側は「飼育員や目撃者に話を聞いたところ、特に異常な行動は見られず、鼻で取り除こうとした泥や砂の中に偶然、石が入り込んでしまったようだ」と説明。36年にわたりアリの世話をしている張永興飼育員は「挑発されないかぎり、人間を攻撃することはあり得ない」と強調した。
しかし別の専門家は「動物の行動に対する人間の理解には限界があり、おとなしい動物でも暴れだすことがある」と指摘。また台北市立動物園の曹先紹広報担当によると、来園者の一部には動物の威嚇する姿を見ようと挑発する者もおり、反撃に遭う場合があるという。
実際、過去には寿山動物園で3歳の男児がヒヒをからかい指にかみつかれたり、台北動物園でライオンに催眠術をかけると豪語して檻に入り、かまれる事故が発生している。
飼い慣らされた動物とはいえ、あまり甘く見ていていると痛い目に遭うので、一定の距離を保ちながら観覧したい。
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