ニュース 社会 作成日:2015年10月21日_記事番号:T00059914
台湾海軍の軍艦に搭乗する士官が航行任務中に魚釣りに興じ、大型のカジキを釣り上げていたことが明らかになり、議論を呼んでいる。
釣り上げたカジキを食べた兵士は「肉質が良くおいしかった」と語った(中華民国海軍フェイスブックページより)
今回問題視された軍艦は、台湾海軍で最強の戦闘力を持つとされるキッド級ミサイル駆逐艦「左営号」。海軍司令部によると、同艦は今年5月、花蓮・台東沖で定例の航行任務に就いていた際、士官が甲板ではえ縄漁方式で魚釣りを行ったという。任務に影響は出なかったが、海軍司令部は同行為が安全規則に違反していたとして改善を要求したという。
海軍のベテラン兵士によると、かつて軍艦での食事が充実していなかった時代には、任務に影響を及ぼさない範囲内で航行速度を落とし、食事担当係や士官が食材用に釣りをすることが許されていたそうだ。
また艦上での釣りは兵士たちにとって一種の娯楽となっており、カジキのほか、シイラやマグロを釣り上げているそうだ。ただ、キッド級駆逐艦の通常の巡航速度は時速31キロメートルとなっているが、魚を釣るには時速14キロまでスピードを落とす必要があるという。
なお国民党の馬文君立法委員によると、米国海軍でも、任務遂行時以外であれば、兵士が釣りやバーベキューなどを楽しむことが許されているという。
しかし民進党の黄偉哲立法委員は今回の問題に対し、「戦力に支障はないものの、市民の国軍に対するイメージに影響を及ぼす」と指摘し、国防部に任務遂行中と勤務時間外の行動についての規範を明確に定めるよう要求した。
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