ニュース 社会 作成日:2015年10月22日_記事番号:T00059942
台北市の最高級マンションとして知られ、芸能界や経済界のセレブが多く居住する「宏盛帝宝」(大安区)の近くの仁愛路郵便局がこのほど、約900万台湾元もの費用を投じて改装を行い、まるで高級美容クリニックのような内装に生まれ変わった。しかし中華郵政は一方で郵便局100カ所の閉鎖を発表しており、「金持ちを厚遇している」などと批判を呼んでいる。
仁愛路郵便局は台湾で最も資産価値のある小型郵便局となり、かねてからの呼称「帝宝郵便局」にふさわしくなったようだ(21日=中央社)
開設から53年がたつ仁愛路郵便局は、改装前は直線型でガラス張りのカウンターにプラスチック製の質素なベンチという、一般の郵便局と同様のデザイン、設備となっていた。しかし今回、中華郵政は同局を台湾初の小型モデル郵便局に指定し、利用者に快適で利便性の高いサービス環境を提供すべくリフォームを実施。従来のイメージを覆す斬新な設計を取り入れた。
リニューアル後、同郵便局のカウンターはガラスの障壁を取り除いた上で従来よりも高さを抑え、利用者がいすに腰掛けて局員と対話できるようにした他、タブレット端末やタッチパネル式の番号札発行機を導入。おしゃれで座り心地の良さそうなベンチソファや庭園式の休憩所も配置した。
同局の何文錦総経理は、利用者の評判は非常に良く、局員の士気も上がっていると強調したが、少なからぬ市民から「改装にそんな大金を費やす価値があるのか」「郵便局にコスト意識はないのか」などと批判の声が上がっている。
これに対し中華郵政は、費用には外観の修復費や構造の補強費も含まれており、内装だけに使用したわけではないと反論。また陳建宇交通部長も仁愛路郵便局周辺にはオフィスビルが多く、利用者も多いためモデル局に選定したと説明し、「帝宝」の住人を優遇したわけではないと強調した。
ただ批判を受けて陳部長は「郵便局は十分なスペースと便利で明るい環境であれば十分」と語り、中華郵政に対し不必要に豪華にしないよう指示したことを明らかにした。
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