ニュース 公益 作成日:2015年10月22日_記事番号:T00059945
台北市をはじめ7つの自治体で3万6,000戸が老朽化した鉛製の水道管で水道水の供給を受けていることが判明した問題で、台北自来水事業処は21日、士林夜市(ナイトマーケット)、饒河街夜市、永康街などの周辺を含め、台北市内の605カ所に鉛水道管が残存しているとするリストを発表した。士林老街商圏繁栄促進会の蘇文山理事長は「消費者が影響を受けることを懸念している。速やかに水道管を交換してもらいたい」と述べた。22日付中国時報が報じた。
柯市長は「黄世傑・台北市衛生局長と協議し、市が市民の血液中の鉛濃度を(無料で)検査する必要があるかどうか決定する」と述べた(21日=中央社)
同処は当初、市民の混乱を避けるため、鉛水道管の残存個所を具体的に公表することを渋っていたが、世論の圧力を受けて公表に応じた。残存している鉛水道管は全長107キロメートルに達する。
鉛水道管は市内各地に分布しており、行政区別では中正区(全長19キロ)、文山区(16キロ以上)、万華区(15キロ以上)の順だった。また通化夜市、師大夜市、延吉街などの周辺にも鉛水道管が残存していることが分かった。
同処は当初、10年間かけてステンレス製の水道管への交換作業を進める予定だったが、柯文哲台北市長は同日、3年以内に台北市、新北市の3万戸に水道水を供給している鉛水道管の交換作業を終える方針を打ち出した。費用は20億台湾元(約74億円)を見込む。
これに先立ち、蘋果日報は調査報道で、台湾自来水公司と台北自来水事業処が管轄する台湾全土の浄水場計25カ所で、1リットル当たり0.25~7.76マイクログラムの鉛が検出されたと伝えた。検出値は世界保健機関(WHO)が定める10マイクログラムを下回る水準だったが、市民からは健康被害を懸念する声が上がった。
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