ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年10月22日_記事番号:T00059956
中国の鉄鋼業界では生産過剰が深刻化し、今年の減産は避けられない見通しとなっている。過当競争を懸念してきた中国鋼鉄(CSC)など台湾鉄鋼業界はほっと胸をなで下ろしている。
中国鋼鉄協会の統計によると、今年の中国の粗鋼生産量は8億1,400万トンが見込まれているが、中国経済の減速で生産過剰がますます深刻化している。
こうした中、中国鉄鋼大手、宝鋼集団(バオスチール)の徐楽江董事長はこのほど、ブルームバーグ通信に対し、中国の鉄鋼業界が20%の減産を行うとの見通しを明らかにした。
22日付経済日報によると、CSCは「国慶節連休後も中国の鉄鋼市場は依然不振で、需要は改善していない」とし、中国鉄鋼メーカー各社が値下げ攻勢をかけていることにも懸念を示した。それだけに台湾鉄鋼業界は中国の減産による鉄鋼価格下げ止まりを期待している。
CSCは23日に12月の鉄鋼価格を発表するが、中国による減産決定を受けた価格設定に注目が集まる。ただ、中国の鉄鋼メーカーが表面的には価格を据え置きながら、実質的に値引き販売をしていることから、業界はCSCも小幅な対抗値下げを行う可能性があるとみている。
CSCが21日発表した9月の業績は、海外事業の為替差益や社有地の含み損戻し入れを計上したにもかかわらず、税引き前利益が前年同月比76%減の7億2,500万台湾元(約27億円)にとどまった。
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