ニュース
電子
作成日:2008年3月10日_記事番号:T00005998
台湾企業12社に臨検、CeBIT会場で
ドイツのハノーバーで開かれている国際情報通信技術見本市(CeBIT、5~15日)の会場で6日、台湾企業12社を含む51の展示ブースがドイツの警察と税関当局による臨検を受けた。このうち台湾企業3社は特許権侵害の疑いが持たれたが、商品の没収や関係者の身柄拘束はなかった。8日付聯合報が伝えた。
臨検を受けた台湾企業は、倚天資訊、兆赫電子(ジンウェル・インターナショナル)、怡利電子(イーリード・エレクトロニック)など。今回の臨検は同見本市に出展したMP3関連機器や携帯電話端末業者を主な対象に実施された。音声ファイルの圧縮技術などで特許権侵害の疑いが持たれたもようだ。このほか、中国企業24社、香港企業3社、独企業9社、ポーランド、オランダ、韓国の各1社が臨検を受けた。
地元当局は「CeBIT出展業者に特許権を侵害されたとの訴えが増えているため、大規模な臨検を実施した」とコメントした。
独有力週刊誌シュピーゲル(電子版)は、イタリアの特許権管理会社シスベルの告発が背景にあると伝えた。同社はフィリップスやフランステレコムのMP3やMPEGに関する特許権を管理している。主催者側も知的財産権保護を求める声の高まりを受け、出展業者に特許権侵害行為に注意を呼び掛けていた。