ニュース 公益 作成日:2015年10月26日_記事番号:T00060002
行政院農業委員会(農委会)はこのほど、台湾電力(TPC)第2原子力発電所(新北市万里区)に計画されている高レベル放射性廃棄物の乾式貯蔵施設についいて、水質土壌保全計画を認可した。これにより、台湾初となる同施設が2年後にも供用を開始することになった。26日付蘋果日報が伝えた。
台湾で現在運転中の原発3カ所では、大規模な定期検査の際に使用済み燃料棒を取り出し、発電所内の使用済み燃料プールに一時保存することになっている。しかし、第1原発と第2原発では燃料プールが満杯状態となっており、TPCは両発電所に乾式貯蔵施設を建設する計画を立てた。
TPCは当初、新北市政府に水質土壌保全計画の審査を申請したが、市政府は乾式貯蔵施設が国家重大建設事業に該当するかどうかを明確にすべきだとして却下。その後、行政院が同事業を国家重大事業に指定したことを受け、経済部が農委会に水質土壌保全計画の審査を求め、今年8月の段階で通過していた。現在はそれを受け、新北市政府が水質土壌保全施設完工証明の交付に向けた審査が進んでいる。
政界からは建設地が海に近いため、乾式貯蔵用のキャスク(金属容器)が塩害で劣化すれば、放射能漏れの恐れがあるとして懸念の声も上がっている。
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