ニュース 商業・サービス 作成日:2015年10月26日_記事番号:T00060004
経済部統計処が23日発表した9月の卸売・小売および飲食業売上高(旧・商業売上高)は1兆1,881億台湾元(約4兆4,300億円)で前年同月比4.5%減と7カ月連続でマイナス成長となった。主に小売業の売上高が伸び悩んだことが原因だ。24日付経済日報が報じた。
小売業の9月売上高は前年同月比3.0%減の3,210億元だった。このうち、燃料業は原油価格が前年同月比で5割下落した影響を受けて26.3%減の187億元だった。自動車業は大きな買い物には縁起が悪いとされる「鬼月」(今年は8月14日~9月12日)による需要低迷で16.2%減の409億元だった。百貨店は周年慶(創業祭)セールの開始時期が9月末~10月初旬にずれ込んだため前年同月比0.7%減(231億元)となり、スーパーマーケットや量販店は中秋節(今年は9月27日)商戦の他、台風来襲前の食料品買いだめの影響でそれぞれ6.8%増(155億元)、8.9%増(159億元)となったが、これらを合わせた総合商品小売業は2.9%増の929億元にとどまった。
卸売業の9月売上高は前年同月比5.3%減の8,339億元で、8カ月連続のマイナス成長となった。パソコン、モバイル端末などの機械器具業は調達受注の減少に加えて、液晶パネルやメモリー価格の下落が影響して前年同月比5.0%減の3,562億元だった。建材業は鉄鋼価格低迷や川下メーカーの需要減退で17.7%減の590億元だった。
飲食業の9月売上高は前年同月比1.5%増の332億元となった。出店や新ブランドの拡大の他、中秋節商戦が奏功した。
10月の売上高見通しについて統計処は、小売業は創業祭セールや自動車市場の動向次第だとして、プラス成長に転じるかどうかはまだ分からないとした。卸売業はスマートフォン新機種発売や創業祭セールなどで多少の恩恵は受けるが、それ以外の業種では大きな伸びは見込めないとした。
なお、経済部は今月から同売上高の名称を「商業売上高」から「卸売・小売および飲食業売上高」に変更した。
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