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売春グループ摘発、「ヒマワリ女王」も関与か


ニュース 社会 作成日:2015年10月29日_記事番号:T00060075

売春グループ摘発、「ヒマワリ女王」も関与か

 中国やシンガポール、米国などで企業経営者など富裕層を相手に売春行為を行っていた台湾人グループがこのほど摘発され、客を取っていた女性の中に芸能人やモデルが数多く含まれていた他、昨年のヒマワリ学生運動に参加し、人目を引く外見から「ヒマワリ女王」と呼ばれた劉喬安容疑者も売春を仲介したとして取り調べを受け、注目を集めている。


劉容疑者は28日記者会見を開き、冤罪(えんざい)を主張すると同時に、マスコミに対し、子どもがいるので自粛してほしいと話した(28日=中央社)

 今回の摘発は、米国在台協会(AIT)が昨年、10人余りの台湾人女性が米国への出入国を異常なまでに頻繁に繰り返していることに気付き、売春のため外国に女性を派遣するグループが存在するのではないかと疑念を抱いたことがきっかけとなった。

 AITから通報を受けて捜査を進めていた台湾の検察は27日、売春を手配していた主犯とされる戴君儀容疑者、仲介を行っていたとみられる鍾宜姿容疑者、劉喬安容疑者の3人の取り調べを行った。

 検察の調べによると、グループが派遣していた女性のリストには芸能人やモデルを含む100人以上が登録されていた他、常連客としては台湾、中国、香港などの有力者やその子弟の名があったという。

 取り調べを受けた劉容疑者は5万台湾元を支払い保釈された後、戴容疑者と親しい関係にあったことは認めたものの「どんな仕事をしているかは知らず、売春を仲介したこともない」と容疑を否認した。

 今回の摘発についてモデルのティファニー・チェンは「この1〜2年は毎週のように、海外で売春の仕事をしないかという勧誘を受けた」と証言。客は中国や台湾の企業経営者が多く、「勤務地」は米ラスベガスやオーストラリア、東南アジアなどで、報酬は1日約6万元、最高10万元だったという。1回の仕事で3〜7日間、客を接待するため数十万元の稼ぎになるようだ。

 彼女はこうした仕事を拒否したそうだが、無名の芸能人やモデルの中には報酬に釣られて勧誘に応じる者も少なくないようだ。しかし、行為が発覚すれば本業での将来は閉ざされるためリスクは高そうだ。