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朱立倫国民党主席、馬英九総統の政策を批判


ニュース 政治 作成日:2015年10月29日_記事番号:T00060078

朱立倫国民党主席、馬英九総統の政策を批判

 国民党の候補交代で来年1月の総統選に出馬する朱立倫主席は28日、中国広播公司(BCC、中国ラジオ)の番組でインタビューに応じ、現職の馬英九総統は「3つの間違い」を犯したと強く批判した。馬総統と一線を画し、国民党に対する支持の回復を狙った発言とみられる。29日付中国時報が伝えた。

 朱主席は馬英九総統の政権運営が失敗した原因として、証券取引所得税(キャピタルゲイン課税)、12年国民基本教育、燃料価格と電気料金の値上げを挙げた。

 このうち、証券取引所得税について、朱主席は「証券取引税に既にキャピタルゲイン課税が内包されている。より公平で株価に影響がない制度が検討できない限りは、このような重大な制度変更はすべきではなかった」と主張した。

 12年国民基本教育については、地元での就学、技術習得教育、競争型進学にグループ分けし、無試験入学を拡大する狙いがあったが、結局は有名校への志願集中などで混乱を招いている。朱主席は「子どもたちは皆試験を受けているではないか」と疑問を呈した。

 燃料や電気料金の値上げについては、「値上げするなと言っているわけではなく、完全な制度設計と適切なタイミングがある。電気料金を夏の電力消費ピークに値上げしたのでは、庶民は対応できない」と指摘した。

 その上で、朱主席は「(馬政権は)過去7年余りで確かにこれらの過ちを犯した。誤りは検討すべきだ」と述べたが、制度見直しの具体像には言及しなかった。