ニュース その他製造 作成日:2015年10月30日_記事番号:T00060110
アパレル受託生産の如興は29日に臨時株主総会を開催し、中国の同業、玖地製造(JDユナイテッド・マニュファクチャリング)の全株式を取得することを決議した。買収額は3億8,760万米ドルを予定しており、実現すれば台湾の紡織産業において過去最高額となる。30日付経済日報が報じた。
陳董事長は、如興は小さくて良い会社から、大きくて良い会社になると語った(29日=中央社)
買収計画は、来年4月30日までに完了する計画だ。如興の陳仕修董事長は、JD買収を通じ、世界のジーンズ受託生産市場でシェア10~15%を獲得したいと抱負を語った。
如興は今後、経済部投資審議委員会(投審会)および金融監督管理委員会証券期貨局(金管会証期局)の審査で承認を得た後、資金の確保に向け120億〜150億台湾元(約450億〜560億円)の現金増資を実施する計画だ。陳董事長は、米系国際私募ファンドや大手投資銀行、台湾の生命保険会社から問い合わせがあると話した。
増資後の出資比率は現在の経営陣が20〜25%、JD創業者のリチャード・スン氏が10〜15%、残りの60%はファンドなどとなる見通しだ。
証券業界では、如興はJD買収後、事業を分割した上で香港での上場を検討しているとの観測が浮上している。台湾では中国資本に対する慎重姿勢から、JD買収で中国資本の出資比率が拡大する如興の株価が大幅に上昇することはないと予想されるが、香港で上場すればより多くの資金を調達できるとみられるためだ。
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