ニュース 社会 作成日:2015年11月2日_記事番号:T00060125
台湾では一向に上がらない給与水準が社会問題となって久しいが、その一方で2010年には1,000台に届かなかったポルシェ、マセラティ、ベントレーといったスーパーカー、超高級車の販売台数は今年5,000台を突破する見通しとなっており、社会の格差拡大が進んでいる状況がうかがえる。
高級車の試乗レポートを手掛けるメディア「TCar試車頻道」の葉明徳編集長によると、▽500馬力以上▽4秒以内に時速100キロメートルに達する▽最高時速300キロ以上──などの条件を満たすスポーツカーは数百万から1,000万台湾元で販売されているが、こうした車種の台湾における年間販売台数は約300台程度だという。
しかしこれにポルシェ、マセラティ、メルセデスAMG、BMW Mモデルなど販売価格が約700万元の高級スポーツカーを加えると、年間販売台数は約1,500台となる。さらにベントレーやロールス・ロイスといった超高級セダンを含めると昨年の販売台数は4,000台に迫り、今年は5,000台を余裕で突破する勢いとなっている。
なお台北市内湖区港墘路周辺には、▽フェラーリ▽ランボルギーニ▽ポルシェ──といった超高級車ブランドのショールームが軒を連ねており、この一帯だけで毎年、30億元分のスーパーカーを売り上げているという。
また市場の成長を受けて最近では、スーパーカーのレンタルも人気が高まっている。現在、20台のスーパーカーを抱えるレンタカー業者、夢想国際によると、短期レンタルの場合、1日のレンタルは最も安い「メルセデスAMG C63」で1万元から。最も高価な「フェラーリ458」で8万元となっている。また中長期レンタル用の「ランボルギーニ・ヴェネーノ」は1カ月のレンタル料が100万元を超えるそうだ。
なお夢想国際によると、短期レンタルの顧客は主に、スーパーカーが好きだが購入はできない20〜30代の若者、または購入前に試乗として利用する40〜50代の中級・高級管理職またはスーパーカー愛好者となっているという。
台湾でもスーパーカーを夢見る男性は多いようだが、サラリーパーソンの場合、大半が購入はおろか、レンタルするのも難しいというのが現実ではないだろうか。
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