頼清徳台南市長は30日市議会での答弁で、高雄都市交通システム（ＭＲＴ）の台南への延伸を図ることで陳菊高雄市長と合意ができていると明らかにし、中央政府への働き掛けを強めていく考えを示した。31日付自由時報が報じた。
台南市交通局によると、高雄市側は現在の終点の南岡山（岡山区）から、台南市との市境の大湖（湖内区）まで延伸する計画。台南市は、大湖から計画中のＭＲＴ環状線の中華東路一帯までの約10キロメートルを受け持つ考えで、既に中央政府に計画案を提出済みだ。頼市長は「高雄ＭＲＴは岡山止まりの現状よりも、台南に延伸してこそ効果がある」と強調した。
なお、台南市では永康区から台湾鉄路（台鉄）台南駅を経由して安平区までを結ぶ直線の「安平線」（全長13キロ）と、中華東路、中華南路、中華西路、中華北路を走る「環状線」（全長27キロ）の新たなＭＲＴの建設を計画している。現段階では高架方式が有力で、建設総額は200億台湾元（約740億円）を見込む。
