ニュース 金融 作成日:2015年11月2日_記事番号:T00060128
スマートフォンに現金自動預け払い機(ATM)カードの機能を搭載した「モバイルATMカード」で来年初めにも預金の引き出しが可能になる。2日付聯合報が伝えた。
銀行間ネットワークの運営会社である財金資訊(FISC)などが出資するモバイルペイメント業者、台湾行動支付によると、モバイルATMカードは既に銀行15行が発行しているが、これまでは振り込みと料金支払いの機能しかなかった。来年第1四半期からは預金引き出し、納税も可能となり、従来型のATMカードを持ち歩く必要がなくなる。
利用には第4世代移動通信サービス(4G)対応のスマホに専用アプリ「t wallet」をダウンロードする必要がある。利用時にはATMで「スマホによる引き出し」を選択後、電話番号と銀行から送られる認証番号、引き出し額、ATMカードのパスワードを入力すれば、現金の引き出しができる。
一方、クレジットカード機能付きのモバイルATMカードは、中華電信のユーザーしか利用できない上、PSPTSM(決済サービスプロバイダー信託サービス管理)というプラットフォームが使いにくいため、導入から10カ月で3万枚しか普及していない。
ただ、金融監督管理委員会(金管会)がこのほど、グーグルが開発した「HCE(ホスト・カード・エミュレーション)」と呼ばれる規格を認可したことで、カード発行手続きのために通信事業者の窓口や銀行を訪れる必要がなくなるため、普及に弾みがつきそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722