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台湾人の訪日旅行者数、今年は初の300万人突破へ【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年11月2日_記事番号:T00060131

台湾人の訪日旅行者数、今年は初の300万人突破へ【図】

 交通部観光局の統計によると、台湾人の訪日旅行者数は1〜9月累計で既に前年同期比27.6%増の延べ286万人に上っており、通年では初めて300万人を突破して過去最多を更新する見通しだ。一方、日本人の来台旅行者数は1〜9月累計で114万人にとどまり、今年通年で150万〜160万人と前年比ゼロ成長となる見込みだ。2日付自由時報などが報じた。

 台湾人の訪日旅行者数は昨年、延べ297万人だったが今年は毎月平均で延べ30万人を超えており、このままの勢いを持続すれば、2013年に初めて200万人を超えて以降、わずか2年で300万人突破を達成するのみならず、350万人に達する可能性もある。

 これについて世新大学観光学系の陳家瑜副教授は、台湾人はもともと日本文化への親しみを持っているほか、今年は韓国で中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)感染が拡大したこと、および格安航空会社(LCC)の増加、日本地方空港への航路開設などが訪日旅行者増につながっていると分析した。

 一方、訪台日本人旅行者数の伸び悩みについて観光局は、日本経済の低迷、日本円相場の下落を受けて海外旅行に出掛ける日本人の数自体が伸びていないと指摘した。

 なお観光局は来年、外国人観光客の多元化を進める方針で、中国人客の増加率を2.6%にとどめ、その他の国・地域からの観光客数を5.8%増加させることを目指す。