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中信金旧本社ビル、151億元で売却


ニュース 建設 作成日:2015年11月2日_記事番号:T00060134

中信金旧本社ビル、151億元で売却

 金融持ち株会社、中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)は30日の董事会で、台北市信義区にある旧本社ビルを151億227万台湾元(約560億円)で大陸建設の子会社、碩河開発および外資のグリーン・ヘブン・インベストメント(英領ヴァージン諸島)に売却したと発表した。処分益は70億4,870万元を見込み、中信金は年内に入金手続きを完了したいとしている。31日付蘋果日報などが報じた。


新ビルは45階建てで、2021年に完成予定だ(YSN)

 旧本社ビルは今後、中信金と碩河開発が共同で取り壊しを行い、5つ星ホテルやオフィスフロアを擁する複合ビルを建設する予定だ。なお、中信金は引き続き土地所有権の5%を所有し、中国信託商業銀行(CTBCバンク)の営業拠点を置く。また、新ビル建築費用の5%を負担するという。

 また、同ビルに隣接する文化公演施設「新舞台」について碩河開発は、新ビルにおいても公演スペース、客席数、設備は現状規模を維持した施設を設置すると説明した。新舞台が台北市から文化景観指定を受けたことで勝手に撤去できなくなり、旧本社ビルの売却入札は2013年から3度にわたり延期されていた。中信金が台北市政府訴願委員会に申し立てを行い、今年6月に指定が取り消された。

 不動産市況の低迷を受けて市場では当初、同ビルの売却入札が不調に終わるとみられていた。売却成立を受けてある不動産業者は、落札価格は市場予測より安かったが、冷え込んだ不動産市場にとって明るいニュースとなったと述べた。