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9月製造業景気信号、6カ月連続で「後退」【図】


ニュース その他製造 作成日:2015年11月2日_記事番号:T00060136

9月製造業景気信号、6カ月連続で「後退」【図】

 台湾経済研究院(台経院)が30日発表した9月の製造業景気指数は9.34ポイントと前月比0.09ポイント下落した。景気信号は6カ月連続で後退を示す「青」だった。世界経済の低迷と国際原油価格の下落が主因とした。台経院は、製造業全体の景気は依然悲観的として、第3四半期および2015年通年の指数はいずれも「青」にとどまると予測した。31日付自由時報などが報じた。

 9月の製造業景気信号を構成する5項目のうち、「原材料投入」は前月比0.34ポイント下落、「コスト」は0.07ポイント下落した。一方、「販売価格」は0.17ポイント上昇、「需要」は0.08ポイント上昇、「経営環境」は0.07ポイント上昇した。

 産業別では電子電機産業のうち、電子部品業は半導体業の在庫調整長期化で、およびスマートフォンなどのモバイル端末需要減退によって景気後退を示す「黃青」から「青」に転落した。また、パソコン・電子製品・光学製品業が、マイクロソフト(MS)の最新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ10」搭載製品の出荷増で「青」から「黃青」に好転した。

 16年の世界の製造業の見通しについて台経院は、国際的な研究機関が15年よりも経済成長率が改善すると予測しているものの、中国経済の成長鈍化や紅色供給網(レッドサプライチェーン)の影響があり、楽観はできないと指摘。ただ、原油価格は下げ止まるとみており、通年の指数は「黃青」を維持できると予測した。