電子機器受託生産大手、英業達（インベンテック）傘下、英冠達（ＴＰＶ−インベンタ・テクノロジー）のある従業員は、調達部門20人の半数が面談で解雇を告げられ、閉鎖のうわさがある品質管理部門は、ヒューレット・パッカード（ＨＰ）部門の10人が解雇予告通知を受けたと蘋果日報に話した。また、年内に５割の人員を削減するとのうわさもあると語った。30日付同紙が報じた。
英冠達は、ＨＰ、聯想集団（レノボ）、デルなどのオールインワン（モニター一体型、ＡＩＯ）パソコンを受託生産している。インベンテックが９月に出資比率を90％まで高め、冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）が残り10％を保有する。従業員は300～400人。
英冠達の陳万建総経理は、インベンテックが傘下に収めてから、総務、人事など重複する部門の人員配置の見直しを行っているが、品質管理や研究開発（Ｒ＆Ｄ）部門を統合することはないし、今後も人員は削減しないと話した。同社は、一部従業員が異動に応じず、自己都合退職を選んだが、退職勧奨はしていないと説明した。
この従業員は、ＨＰ、レノボとのプロジェクトが完了した途端、再編に着手し、春節ボーナス（年終奨金）で１年間の苦労に報いるつもりがないと嘆いた。
