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朱立倫氏、南沙諸島の太平島に定期便構想


ニュース 政治 作成日:2015年11月3日_記事番号:T00060155

朱立倫氏、南沙諸島の太平島に定期便構想

 国民党から来年の台湾総統選に出馬する朱立倫主席は2日、最近中国による人工島建設で緊張が高まる南シナ海問題に関連し、「紛争棚上げ」「共同開発」という前提の下、台湾が実効支配する太平島へ定期航空便を就航させる構想を打ち出した。3日付中国時報が報じた。


朱主席は「自然豊かな太平島観光を通じ、市民に国土を感じてもらえる」と語った(2日=中央社)

 朱主席は「これまで政府は太平島への対応が不十分だった。少なくとも市民に台湾と太平島がもっと密接な関係にあると感じてもらう必要がある」と述べた。

 太平島は南沙諸島北部にあり、東西全長1,360メートル、南北全長350メートル。現在は軍ではなく、行政院海岸巡防署(海巡署)が駐留している。

 一方、南シナ海問題をめぐっては、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所がこのほど、フィリピン政府が申し立てていた中国との紛争の仲裁手続きを進めると決定した。

 これについて、台湾の林永楽外交部長は「中華民国は仲裁当事者ではないので、直接関係ないが、仲裁結果が(台湾の)主権を脅かす場合には、声明を発表し、改めて主権を主張する」と述べた。