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ASE韓国工場、自動車向け事業の拠点に


ニュース 電子 作成日:2015年11月3日_記事番号:T00060173

ASE韓国工場、自動車向け事業の拠点に

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)の呉田玉営運長はこのほど、韓国工場でカーエレクトロニクスおよび先進運転支援システム(ADAS)向け事業を強化し、自動車市場開拓に向けた最重要拠点とすると表明した。3日付工商時報が報じた。


呉営運長(右)は、今後10年の半導体の世界市場も年平均成長率(CAGR)5%が続くと予測した(2日=中央社)

 ASE韓国工場は1999年にモトローラから買収したもので、現在はグループが最重要事業とするシステム・イン・パッケージ(SiP)や微小機械電子システム(MEMS)デバイスの封止・検査を手掛ける。同工場で生産したSiPやMEMSデバイスは既にアップルのiPhoneやサムスン電子のギャラクシーなどのスマートフォンに供給されていると観測されている。

 また呉営運長は、いわゆる「紅色供給網(レッドサプライチェーン)」と呼ばれる中国の半導体産業について、「豊富な資金力を武器に、利益を度外視する形で急速に勢力を伸ばしており、低価格製品の封止・検査においては確実にシェアを奪われる」と指摘。「台湾企業は今後、研究開発(R&D)を加速しなければ必ず追い付かれる」と危機感を示した。