ニュース 電子 作成日:2015年11月4日_記事番号:T00060197
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)は、今年再復帰したDRAM事業で米マイクロン・テクノロジー、サムスン電子、SKハイニックスから相次いで受注した。4日付蘋果日報が報じた。
ASEのDRAM市場進出は今年が3度目。同社は2006年、力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)と合弁で日月鴻科技を設立し、DRAM封止・検査に復帰。しかし数年後にDRAM景気が再び後退し、財務が悪化したASEは汎用DRAM市場から撤退した。日月鴻は11年、ASEが買収した。
ASEは中壢工場(桃園市)に日月鴻から引き継いだ封止・検査装置と熟練エンジニアを有していたため、昨年、DRAM市場復帰に向け中国・陝西省西安市に工場を合弁で設置することでマイクロンと協議を開始。しかし土壇場で米キングストンテクノロジーの横やりが入り、マイクロンは力成科技(パワーテック・テクノロジー、PTI)との提携を決めた。しかし、ASEはマイクロンからDRAM封止の3割を受注した。
さらに、ASE主管は2日、韓国工場でサムスン、SKハイニックスから産業用DRAMとNOR型フラッシュメモリーを受注したと明かした。当初受注量は少ないが、今後増加すると期待している。
2日に公開されたASEの韓国工場。投資額は10億米ドル(中央社)
ASEのDRAM市場復帰は業績拡大だけが狙いではない。DRAMは今後、3次元(3D)実装される見通しで、ASEはDRAMの封止・検査の経験を積む必要がある。同社は数年前から華亜科技(イノテラ・メモリーズ)と3Dチップの研究開発(R&D)で提携しており、同分野で技術的優位を確保したい考えだ。
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