ニュース 石油・化学 作成日:2015年11月5日_記事番号:T00060215
プラスチック製包装材料大手、炎洲集団(YCグループ)の李志賢総裁は4日、台北市内湖区に建設した新本部ビルの落成式典に出席し、今年は中国における生産能力過剰や石油価格下落の影響で思うような利益を上げられておらず、傘下の万洲化学、新洲全球を含めたグループ全体の組織改革を進めていると語った。その上で、改革の成果が現れる来年以降、全力で稼働率の引き上げ、新顧客の開拓を進めるとの方針を示した。5日付経済日報が報じた。
李総裁(中)は、今後5年はグループにとって種まきの重要な時期になると語った(4日=中央社)
炎洲集団では今年、組織改革の一環として炎洲の延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム事業を万洲化学に移管、同社がテープの製造の主力を担い、炎洲は持ち株会社に移行する調整を行った。
万洲化学の林佑昇董事長は、今年はOPPおよびポリ塩化ビニル(PVC)テープ生産の垂直統合を最大の課題とし、来年以降は稼働率の引き上げに全力を投じると表明。来年の売上高で15%成長を目指すと語った。
一方、包装材を扱う商社、新洲全球の江文容董事長は、今後は拠点展開の拡大ではなく大型顧客からの安定した受注を重視する方向で、この半年間で中国における成長戦略の見直しを進めていると説明。来年は中国の液晶パネルおよび携帯電話大手メーカーをターゲットに、新たな顧客を2〜3社獲得したいと語った。
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