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SPILが友好企業と投資会社、ASEに対抗か


ニュース 電子 作成日:2015年11月6日_記事番号:T00060249

SPILが友好企業と投資会社、ASEに対抗か

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)は5日、友好的な関係にある聯華電子(UMC)、京元電子(KYEC)、矽格(シガード・マイクロエレクトロニクス)などと共同で投資会社「焱元投資」を設立すると発表した。6日付工商時報が伝えた。

 SPILは設立目的を「台湾の上場半導体企業の株式に投資する」と説明したが、SPILに対する株式公開買付(TOB)で同社の株式24.99%を取得した日月光半導体製造(ASE)に対抗し、SPIL株を取得するかどうかについては言及を避けた。

 SPILの発表によれば、焱元投資への出資額はSPILが24億台湾元(約90億円)、UMCが30億元、KYECが10億元、シガードが5億元などとなっており、未定の出資者を含め、最終的には資金調達額が79億元に達するもようだ。

 業界関係者は、焱元投資が調達資金を全てSPILの株式取得に充てれば、ASEから筆頭株主の座を奪還し、経営主導権を掌握できるとみている。