ニュース 電子 作成日:2015年11月9日_記事番号:T00060267
台湾のタッチパネル業界は、中国メーカーとの価格競争に直面し、今年上半期までの累積損失が239億3,100万台湾元(約900億円)に上った。中国の「紅色供給網(レッドサプライチェーン)」台頭で、累積損失は今後も拡大する見通しだ。9日付経済日報が報じた。
累積損失が最多だったのは、会社更生手続き中の勝華科技(ウィンテック)で186億7,000万元だった。同社は昨年10月に会社更生手続きを申請し、今年7月に上場を廃止した。
従来型のITO(酸化インジウムスズ)タッチパネルは常に価格競争にさらされており、洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)の累積損失は6億6,000万元、介面光電(Jタッチ)は12億3,100万元に上った。Jタッチは開発したメタルメッシュ方式のタッチパネルで、来年の黒字転換を目指す。
鴻海精密工業傘下のガラス加工メーカー、正達国際光電(Gテック・オプトエレクトロニクス)は、累積損失が33億7,000万元だった。建築ガラス製品参入など事業転換を図っているが、下半期も損失を免れられない見通しだ。
一方、タッチパネル最大手、宸鴻集団(TPKホールディング)は第3四半期の純損失が193億9,000万元に上った。第1~3四半期は合計210億2,200万元だった。累積損失はない。
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