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紫光集団からの出資にオープン姿勢=TSMC董事長


ニュース 電子 作成日:2015年11月9日_記事番号:T00060274

紫光集団からの出資にオープン姿勢=TSMC董事長

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)董事長は7日、中国の国有半導体大手、紫光集団がTSMCへの出資意欲があるとの市場観測について、「中国資本による投資を開放するかは政府の仕事だが、開放されれば個人的には出資受け入れにオープンなスタンスだ」との考えを示した。8日付工商時報などが報じた。


張董事長はTSMC運動会で、今年の業績は前年比10%成長を遂げ過去最高となる見通しで、従業員に対する利益配当を昨年より増やすほか、リストラも無給休暇も実施せず、来年再び賃上げすると確約した(7日=中央社)

 張董事長は「政府は中国資本による投資を開放してもよいだろう。開放しない理由が見つからない」と述べた。さらに「TSMCは戦略決定に際して主に株主の利益を考慮する。当社の株価は現在約140台湾元(約530円)で、1株280元での出資提示なら合理的な価格と判断する。ただ当社の株式25%を取得するには約1兆元かかるため、手が出せる人間は少ない」と語った。

 張董事長はまた、TSMCが構築したサプライチェーンは既にどこにも負けない経済規模を備えており、中国の「紅色供給網(レッドサプライチェーン)」より強力だと強調した。