ニュース 政治 作成日:2015年11月9日_記事番号:T00060277
7日に行われた中台首脳会談に抗議するため、現地に向かった市民団体関係者3人がシンガポールへの入国を拒否され、台湾に送還されていたことが分かった。9日付蘋果日報が伝えた。
中台首脳会談に抗議する団体が、馬総統と習中国国家主席の合成写真を掲げて、デモ行進を行った(7日=中央社)
入国を拒否されたのは、「民主闘陣」の羅宜氏をはじめ、それぞれ別の団体の3人。シンガポール入管当局は「滞在時間が短過ぎる」という不可解な理由で3人を別室に誘導し、指紋採取などを行った後、入国拒否を告げたという。3人は台湾の駐シンガポール代表処に抗議文書を届ける計画だった。
また、本土派政党、台湾団結聯盟(台聯)から立法委員選に出馬する蕭亜譚氏ら3人は会談前日に現地入りしたが、シンガポール警察に連行され事情聴取を受けた。
シンガポールでは集会やデモが厳しく制限されているため、会談場所となったホテルの周辺で抗議デモは起きなかった。
台湾で抗議相次ぐ
一方、台湾ではヒマワリ学生運動の参加者で組織した島国前進(台湾マーチ)の発起人、陳為廷氏らが7日未明、シンガポールに出発する馬英九総統に抗議するため、松山空港近くの空軍松山基地指揮部への進入を試み、警官隊と衝突。25人が逮捕された。
会談が行われた同日午後には、市民団体や学生運動リーダーの林飛帆氏ら約850人が総統府前に集まり、抗議デモを行った。デモ隊は中台首脳会談で「一つの中国、それぞれの解釈」というこれまでの原則から「それぞれの解釈」が欠落したことは、台湾人の自決権を否定するものだなどと抗議した。
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