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台北市の老朽住宅、水道水から基準値以上の鉛


ニュース 公益 作成日:2015年11月10日_記事番号:T00060282

台北市の老朽住宅、水道水から基準値以上の鉛

 鉛製の水道管による水道水の鉛汚染が社会問題化する中、蘋果日報が台北市、新北市の老朽建築物17カ所の水道水の検査を外部機関に委託して実施したところ、台北市万華区万大路の住宅から国家基準値(1立方メートル当たり10マイクログラム)をはるかに上回る46マイクログラムの鉛が検出された。10日付同紙が伝えた。

 水道事業者は鉛水道管を通じて水道水が供給されている3万6,000世帯では、鉛の含有量が基準値以下(最高8マイクログラム)だと説明しているが、実際に基準値を超える鉛汚染が確認されたことになる。同紙によれば、17カ所のうち、水道水から鉛が検出されたのは6カ所で、基準値を超えたのは1カ所のみだった。

 基準値を超えた住宅の場合、建物外の水道管は交換されたばかりで、汚染源は建物内にある可能性が高い。ただ、今後同様の指摘が相次ぐ場合、自治体は老朽建築物内の水道管を検査強化など、新たな対応を迫られそうだ。

 一方、謝維洲台北市議(民進党)も台北市内の民家7カ所の水道水の委託検査を実施。うち中山区内の民家で基準値の約36倍に当たる358マイクログラムの鉛が検出されたことを明らかにした。