ニュース 政治 作成日:2015年11月10日_記事番号:T00060285
馬英九総統の中台首脳会談での全発言が9日公開され、習近平中国国家主席に対し、「中国人民解放軍が台湾の総統府攻略を想定した演習を行ったことが報じられたり、台湾に向けたミサイルを配備していることが、野党が両岸(中台)関係を批判する口実になっている」と話していたことが分かった。立法院内政委員会は同日、問題発言として馬総統に対する問責決議を行った。10日付自由時報などが報じた。
馬総統(左)は首脳会談後の記者会見で、「習氏はミサイルは台湾に向けたものではないと説明した」と発言し、ひんしゅくを買っていた(中央社)
馬総統はその上で習主席に対し、「善意ある具体的な措置を取って、こうした必要のない批判を減じるべきだ」として、ミサイルの撤去を求めた。
馬総統の発言に対し蔡英文民進党主席は、「軍事問題は台湾人民の生命・財産に関わる。国家を代表する総統が、与野党対立の問題に矮小(わいしょう)化してはならない」と批判した。立法院内政委員会は民進党委員の多数の下、「卑屈に膝を屈する姿勢で受け入れ難い」とする問責決議を通過させ、馬総統に対し発言の撤回と公式謝罪を求めた。
これに対し総統府の陳以信報道官は、「馬総統の発言の一部を都合よく解釈し、歪曲(わいきょく)して、国民に誤解を与えるものだ」と問責決議を批判し、遺憾の意を示した。
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