ニュース 社会 作成日:2015年11月13日_記事番号:T00060365
原子力発電所で16年にわたって働いた元台湾電力(TPC)の技術者、李桂林さん(68)が、退職後に咽喉がんを患ったのは被ばくと関係があるとしてTPCに労働災害の補償金などを求めていた裁判で、台湾高等法院は12日、TPCに126万台湾元(約470万円)の支払いを求める判決を下した。原発の元従業員に、放射能被ばくの被害に対して賠償を認める判決が下されたのは今回が初めてだ。13日付聯合報が報じた。
台湾高等法院は、李さんのがんは被ばくによるものとは証明されないとしつつも、白血球と血小板の数値低下は被ばくとの関連性を認めた。
李さんは第1原子力発電所(新北市石門区)と第2原発(新北市万里区)で計16年間働き、累計23.5ミリシーベルトの被ばくをした結果、2007年に退職した後、咽頭がんに見舞われたと主張していた。
TPCは、李さんは先天的な血小板減少症で、白血球の数値ももともと低く、李さんと同じ時期に第1原発で働き、より多くの被ばくをした元作業員たちは依然健康を保っているとして因果関係はないと主張したが、高等法院は李さんは被ばくによって症状が悪化したと認めた。
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