ニュース 社会 作成日:2015年11月16日_記事番号:T00060391
嘉義市の美容院でこのほど、美容師から首のマッサージを受けていた客の女性(20)が突然、意識がもうろうとした状態となり、病院へ運ばれるトラブルが発生した。嘉義基督教医院・急診部の劉中賢主任は、頸(けい)動脈のつぼを強く圧迫されたことで瞬間的に血圧に異変が生じ、血液の循環不良が起きてめまいにつながったとの見方を示し、血管の多く集まる頸部(けいぶ)のマッサージや指圧は避けた方が良いと提言した。
マッサージを受けて体調不良に陥った女性によると、肩から首にかけてマッサージを受けて3分ほど経過した際、急に吐き気を感じ、手足に力が入らない感覚に見舞われ、さらに目の前が真っ白になって倒れそうになったという。女性はすぐに救急車で病院へ運ばれて血液検査や心電図検査を受け、異常は見られなかったが、自宅に戻った後も気分の悪さは続いたそうだ。
ほかにも数年前、風邪をひいて中医(東洋医学)の診療所を訪れた当時30代の女性が医師の指示で助手から首のマッサージを受けたところ、突然、手足に力が入らなくなり、病院で脳梗塞の診断を受けたケースがある。
女性は歩行や言語に障がいが残った上、施術に当たった人物が無免許だったことが判明したため、診療所を提訴。裁判所は同診療所に対し、153万台湾元の賠償金を支払うよう命じる判決を下した。
成功大学医院の李政翰医師は、気温の低い日に首にマッサージを受けた場合、頸動脈内のプラーク(粥腫)のはく落が進みやすく、これが血管を塞げば脳梗塞を引き起こす可能性が高くなると指摘している。健康に問題がなくても頸部への強過ぎる圧迫は危険だが、心臓血管疾病を抱える患者は特に首のマッサージは避けるべきと提言した。
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