ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年11月17日_記事番号:T00060433
中国鉄鋼大手の江蘇沙鋼集団は、台湾・高雄港でダンピング(不当廉売)被害を訴える台湾鉄鋼業界の圧力により中国製鉄筋4,000トンの輸入が差し止められたことを受け、新たに法規を順守する形で再び台湾への鉄筋輸出を計画しているもようだ。17日付経済日報が伝えた。
輸入差し止めの直接的理由は、鉄筋のホウ素含有量が8%を超え、合金鋼に当たるため、輸入には認可が必要だとするものだった。
輸入業者の沙鋼遠東貿易はそれでも中国製鉄筋の輸入を断念せず、同社関係者は「ホウ素を含まない鉄筋であれば、税関が阻止する理由はない。台湾市場に食い込む自信がある」と述べた。
台湾製鉄筋がスクラップを原料に電炉で生産されているのに対し、沙鋼は砂鉄を原料とし、高炉で生産している。最近は砂鉄価格が下落し、沙鋼は価格競争力で優位に立っている。沙鋼は台湾で既に販売網を確保。今後は台湾製鉄筋に比べ1トン当たり100台湾元(約380円)安い価格で台湾市場を攻略する構えだ。
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