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製靴大手の鈺斉国際、ベトナム工場での生産比率が拡大【表】


ニュース その他製造 作成日:2015年11月18日_記事番号:T00060458

製靴大手の鈺斉国際、ベトナム工場での生産比率が拡大【表】

 製靴大手の鈺斉国際(Fulgent Sun)は17日、来年ベトナムでの生産能力が同社全体の34~38%へと、今年第1~3四半期の31.2%から上昇し、中国・和誠工場の28~32%を上回ると説明した。18日付工商時報が報じた。

 鈺斉国際は、今年末にベトナム鈺興工場で1本目の加工成型ラインが完成し、2016年末までに3本に増える予定だ。第1期投資額は900万米ドル。続いて第2期は800万米ドルを投じ、17年末までにラインを3本追加する。

 廖志誠・執行副総経理は、10月に環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に達しており、ベトナムが恩恵を受けることが念頭にあると述べた。また、賃金相場、顧客の要望、グループ全体のグローバル戦略も理由だと話した。

 同社は、中国より賃金水準が低いベトナム、カンボジアに生産ラインを移している。カンボジア工場は第1期の生産ライン5本が完成しており、来年末さらに5~6本が加わる予定だ。これによりカンボジアの生産能力比率は12~16%へと、今年第1~3四半期の5.9%から上昇する見込みだ。さらに東南アジアの生産能力は来年46~54%へと、37.1%から上昇する一方、中国3工場は46~54%へと、62.9%から低下する見通しだ。

 なお製靴最大手の宝成国際集団(PCG)は今年上半期のベトナム工場の生産能力が同社全体の42%、豊泰企業は53%を占めており、いずれも同国が最大の製造拠点となっている。