ニュース 社会 作成日:2015年11月19日_記事番号:T00060469
野球の世界ランキング上位12カ国・地域の代表チームが世界一をかけて対戦する「プレミア12」で、台湾代表が敗れたことにショックを受けた男性ファンが「海に飛び込む」との言葉を残して外出。海辺をさまよっているうちにぬかるみに足がはまって抜け出せなくなり、妻に電話で助けを求めるはめになった。
台湾代表が1次ラウンド突破をかけてプエルトリコ代表との一戦を迎えた15日、台中市に住む熱狂的な野球ファンの男性(36)は、もともと試合会場の台中インターコンチネンタル球場に応援に駆け付けようと考えていたが、仕事のため断念せざるを得なくなり、結局自宅のテレビで声援を送ることとなった。
試合は白熱した投手戦となり1対1のままタイブレーク方式の延長戦に突入。11回表に台湾が2点を取ればその裏にプエルトリコも2点を返し、激しい攻防が続いた。12回表に台湾が1点を入れ、これを守りきれば勝利という状況だったが、満塁とされた後、逆転ホームランを浴びて敗れてしまった。
トイレに行く間も惜しんでテレビの前で応援していた男性は衝撃的な敗戦を受け入れられず、画面に向かって罵詈(ばり)雑言を浴びせた。これに対し妻が「選手だって負けたくはなかったはず」と落ち着くよう諭したが、男性の気持ちは収まらず「海に飛び込む」と口にして外へ飛び出した。
その後、男性は自宅近くの漁港へ向かい、「どうして負けたんだ」などとつぶやきながら海の中をゆっくり進んでいった。そしてしばらくして、岸からかなり離れたところまで来てしまった上にぬかるみにはまって足が抜け出せなくなっていることに気付いた。
慌てた男性はすぐに妻に電話をかけて助けを求めた。知らせを受けた妻は直ちに海岸巡防署(海巡署)の職員を伴って漁港付近の海岸で捜索を開始。間もなく、岸から約80メートル沖で動けなくなっている男性を発見して救助した。
男性は「海で敗戦のショックを静めたかっただけで、死ぬつもりはなかった」と語った。彼にとっては踏んだり蹴ったりの1日となったようだ。
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