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中国旺旺の香港IPO、53億元を調達へ


ニュース 食品 作成日:2008年3月12日_記事番号:T00006047

中国旺旺の香港IPO、53億元を調達へ


 食品大手旺旺集団の香港持ち株会社、中国旺旺控股は11日から香港で新規株式公開(IPO)に向けた株式公募を開始した。資金調達額は13億5,300万香港ドル(53億2,400万台湾元)を見込んでおり、中国における乳製品、飲料などの生産能力増強に充てる。12日付経済日報が伝えた。

 旺旺集団は中国で成功を収めた台湾系食品メーカーで、中国旺旺は香港に設立された投資持ち株会社。同社の上場目論見書によると、同社の07年の利益は前年比38%増の13億6,200万香港ドル。中国市場におけるシェアは米菓で68.6%、ミルクキャンディーで40.6%、ソフトキャンディーで28.5%などとなっている。

 IPOの公募分は新規発行株式の10%で、公募価格のレンジは3.0~4.1香港ドル。このほか、戦略投資家として、統一集団が0.98%(増資後)を出資する。また、香港の長江実業、中国系の中銀集団投資、建銀国際資産管理、香港系の華人置業集団、オランダ系のラボバンク香港支店なども出資する。戦略投資家からの資金調達額は1億9,200万米ドルを見込む。

 統一集団は出資理由について、旺旺は米菓などが主力で、相乗効果が見込めると説明した。市場関係者は、統一集団が旺旺の流通ルートを活用し、即席めんのライバル企業、康師傅控股に対抗する狙いがあると分析している。