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大連化工の機密持ち出し転職、元社員を起訴


ニュース 石油・化学 作成日:2015年11月19日_記事番号:T00060484

大連化工の機密持ち出し転職、元社員を起訴

 台湾石油化学大手、長春集団(CCPG)傘下の大連化学工業(DCC)の元社員が機密資料を持ち出し、中国企業に転職したとして、高雄地方法院検察署は19日、同社元高雄工場生産部長の陳朝儀容疑者(52)を営業秘密法違反で起訴した。19日付蘋果日報が伝えた。

 調べによると、陳容疑者は昨年6月に「牧師になる」という理由で退職したが、実際には機密資料を持ち出し、高額の年俸で中国の同業、雲南博駿化工に転職。大連化工の技術を提供し、雲南博駿化工のエチレンビニルアセテート(EVA)プラント建設に携わった。

 大連化工はEVAを主力しており、中国での売上高が年間50億台湾元(約190億円)に達する。雲南博駿化工のEVA新工場は年内に稼働予定で、量産が始まれば大連化工に120億元の損失が生じるとみられる。

 陳容疑者の大連化工での月給は15万元ほどだったが、雲南博駿化工は年俸400万元という高額の報酬を提示したとされる。捜査当局は陳容疑者が今年7月に台湾に一時的に戻った際、身柄を拘束し、自宅などから大量の機密資料を発見していた。