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IPコアベンダーのアンデス、サムスンのサプライチェーン入り


ニュース 電子 作成日:2015年11月19日_記事番号:T00060489

IPコアベンダーのアンデス、サムスンのサプライチェーン入り

 プロセッサーIP(知的財産)コアベンダーの晶心科技(アンデス・テクノロジー)は、同社のIPコアが韓国のタッチコントローラICメーカーの新製品に採用され、同ICがサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーA3」、「ギャラクシーS4ミニ」、タブレット端末などに採用された。アンデスは間接的にサムスンのサプライチェーン入りを果たした形だ。19日付工商時報が報じた。

 アンデスはパシフィコ横浜で開催中の「Embedded Technology 2015」(18〜20日)で、同社IPを採用したプロセッサーを展示。既にスマートウオッチ、電子棚札(ESL)、スマートプラグなどの顧客に採用されている。プロセッサーIPは日本のASIC(特定用途向けIC)メーカーに採用されており、同社は日本市場を好感している。

 アンデスは2005年設立。筆頭株主は行政院国家発展基金(国発基金)で出資比率16.2%、聯発科技(メディアテック)も傘下の翔発投資を通じて15.1%出資している。昨年はライセンス契約を交わした顧客が約100社に上り、通年純利益は44万台湾元(約165万円)と黒字転換を果たした。今年は契約を交わした顧客が30社余り増え、上半期の純利益は743万元となった。証券会社は、アンデスはライセンス収入拡大に伴い、今後数年は大幅増益が見込めるほか、英ARMからシェアを奪い続けると予想した。