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10月輸出受注5.3%減、液晶パネルが激減【図】


ニュース その他分野 作成日:2015年11月23日_記事番号:T00060525

10月輸出受注5.3%減、液晶パネルが激減【図】

 経済部統計処が20日発表した10月の輸出受注総額は425億5,000万米ドルで前月比2.9%増、前年同月比5.3%減となり、7カ月連続の前年割れだった。うち、液晶パネルを含む精密機械は21億8,000万米ドルで前月比9.2%減、前年同月比24.5%減となり、減少幅は2009年5月以降で最大だった。21日付経済日報などが報じた。

 精密機械の大幅減少について統計処は、液晶テレビ、ノートパソコン、タブレット端末の需要が減退する中、中国パネルメーカーの新生産ライン稼働で供給過剰となり、価格が下落したためと指摘した。特に中国、香港からの精密機械受注額は前年同月から4億7,000万米ドル減少した。

 その他主要品目も、▽機械、16億2,000万米ドル(前年同月比18.6%減)▽汎用金属、20億2,000万米ドル(17.5%減)▽プラスチック・ゴム製品、17億4,000万米ドル(12.3%減)▽化学品、18億4,000万米ドル(5.9%減)▽電子機器、108億5,000万米ドル(4.0%減)──と、軒並み減少した。

 唯一増加した情報通信製品は、前月比5.7%増、前年同月比11.0%増の143億2,000万米ドルで過去最高だった。アップルのスマートフォン新機種「iPhone6s」効果が表れた。

 1~10月の輸出受注総額は3,722億5,000万米ドルで前年同期比3.3%減だった。楊貴顕副処長は、通年でのマイナス成長は避けられないが、減少幅は3%以下に収まるとの見方を示した。