ニュース 社会 作成日:2015年11月24日_記事番号:T00060544
台湾では冬になると自ら仕込んだ薬用酒を飲む人が多いが、その中でも特に人気の酒が「スズメバチ酒」だ。腰痛や肩凝りなどに効くとされ、スズメバチの巣を採取する専門の「ハンター」も存在する。しかし、今年はスズメバチが巣を作る時期に台風が重なったことでハチや巣の供給不足に陥っているそうだ。
台湾には7種類のスズメバチが生息しており、うち最も大きな体を持つ「土蜂(オオスズメバチ)」は毒性も最強で、3匹で水牛を殺すともいわれている。この土蜂は毒性も強いことから薬効も大きいとされ、現在1匹当たり12〜15台湾元で取引されている。しかし、地面や木の根に巣を作るため捕獲が難しく、懇意のハンターを持たなければ一般人には購入は難しいということだ。
スズメバチ酒は腰痛、肩凝りのほか、体を温めるなどの効果があるとされ、ちまたでは750ミリリットル当たり1,000元以上で売られているようだ。ただ漢方医学の専門家は、飲み過ぎるとスズメバチの毒を過剰に摂取し、ぜんそくアレルギーを引き起こすこともあるほか、妊婦が口にすると流産につながる可能性があるため注意が必要と呼び掛けている。
この他、「黒尾仔」と呼ばれ、腹部が黒いスズメバチは、美しいヒョウ柄を描く巣が飾り物として人気で、バケツ大の大きさのもので数万元の値が付くという。しかし黒尾仔は台湾のスズメバチで「最凶」とされ、巣の半径2〜3メートル内に入れば何者であれ攻撃対象となるため、採取には細心の注意が必要となる。
なお嘉義県に住むあるスズメバチハンターは先ごろ、重さ69台斤(約4.14キログラム)の黒尾仔の巣の採取に成功。顧客から「譲ってくれ」との引き合いが相次いだが、結局予約順に従って台南市の顧客に売却。価格は巣が1台斤当たり500元、捕獲したハチ4台斤を合わせて3万6,500元に上ったそうだ。
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