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南シナ海の太平島、馬総統が来月上陸へ


ニュース 政治 作成日:2015年11月25日_記事番号:T00060573

南シナ海の太平島、馬総統が来月上陸へ

 台湾が実効支配する南シナ海、南沙諸島(スプラトリー諸島)の太平島に、馬英九総統が来月12日に上陸を計画していることが分かった。中国による人工島造成が国際的な非難を浴びる中での訪問は、南沙への主権強化で中国と歩調と合わせる動きとして批判を招く恐れがある。25日付中国時報などが報じた。


馬総統は「中華民国の領土であり、行く可能性を否定したことはない」と発言した(24日=中央社)

 太平島は台湾から1,600キロメートル離れた南沙諸島にあり、台湾は行政院海岸巡防署(海巡署)の職員100人余りを常駐させている。中国が今年完成させた人工島の一つから至近距離にある。

 馬総統は島の飛行場の改修工事完了を機に、中華民国海軍が太平島を日本から接収するために上陸した1946年12月12日から69周年に当たる、来月12日に空軍輸送機で視察に訪れる計画だ。

 馬総統の太平島訪問計画は米国の懸念を呼んでおり、米国在台協会(AIT)のソニア・アーボム報道官は先月「南シナ海の主権問題で関係者は自制すべきだ」と発言している。一方、中国は上海台湾研究所の倪永杰副所長が「南シナ海の固有の領土を守る動きであり、肯定できる」と歓迎の意を示した。