ニュース 社会 作成日:2015年11月26日_記事番号:T00060598
2011年に起きた東日本大震災による津波で全壊した宮城県南三陸町の「南三陸病院・総合ケアセンター(旧・志津川病院)」がこのほど再建され、25日落成式を迎えた。同病院の再建には中華民国紅十字会(赤十字会)に寄せられた義援金22億2,000万円が活用されており、これに感謝の意を示すため、病院の敷地内に「台湾の皆さんありがとう」と刻まれた記念碑が設置された。
佐藤町長(左2)、王会長(右2)ら100人以上が出席し、盛大なセレモニーとなった(台湾赤十字リリースより)
大震災発生当時、町内唯一の総合病院だった志津川病院は、津波によって職員4人、患者70人が犠牲となった。地元の保健施設や診療所も被災する状況の中、台湾赤十字は早くから日本赤十字による臨時の病院や診療所の立ち上げに協力した。
このほど高台に完成した新たな病院は、地上3階建て、総面積7,300平方メートルで、診察室11室、手術室1室、90床のベッドを備える。内科、外科、小児科、眼科、泌尿器科など1年間に5万人の外来患者、3万1,000人の入院患者にサービスを提供できるという。
落成式には台湾赤十字の王清峰会長や台北駐日経済文化代表処の梁毅鵬顧問も出席。あいさつに立った王会長は「日台市民の努力による志津川病院再生の実現に立ち会えたことをうれしく思う」と述べ、今回の支援は日台友好を象徴するものだと語った。
また同日、台湾からの支援に感謝を示すため、南三陸町の佐藤仁町長から台湾赤十字に対し感謝状と大漁旗が贈呈された。
なお東日本大震災の被災者支援のため台湾赤十字に寄せられた義援金は利息を合わせて25億7,777万1,306台湾元に上り、南三陸病院の再建の他、福島県での高齢者用公営住宅68戸、岩手県大槌町での公営住宅177戸、保育園2カ所、同県山田町での保育園2カ所建設や、両県での被災者に対する心理面でのサポートプロジェクトなどに活用されている。
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