ニュース 電子 作成日:2015年11月26日_記事番号:T00060612
国家通訊伝播委員会(NCC)は25日、第4世代(4G)移動通信用の周波数帯入札を4回にわたり棄権した通信キャリア大手、台湾大哥大(台湾モバイル)の入札参加資格を規定に従って取り消した。26日付工商時報が伝えた。
入札棄権について、台湾モバイルは「入札金額が想定を上回っているほか、既に保有している周波数帯にまだ余裕があり、3~5年間の4Gユーザー増加に対応できると判断した」と説明した。
ただ、大手キャリアが周波数帯入札に参加しないのは異例のことで、市場関係者の間では、台湾モバイルが鴻海精密工業系の中堅通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)を買収するための布石ではないかとの見方が浮上している。
台湾モバイルは3Gと4Gの合計で50メガヘルツ(MHz)の周波数を保有している。また、亜太電信は新興通信キャリア、国碁電子(アンビット・マイクロシステムズ)を買収すれば45MHzの周波数を保有することになる。仮に台湾モバイルと亜太電信が合併すれば、合計で95MHzの周波数帯を保有することになる。
現在台湾では3Gと4Gに合計で210メガヘルツの周波数帯が割り当てられているが、このままでは単一キャリアが全体の3分の1を超える周波数帯を保有できないとする規定に反することになる。台湾モバイルは亜太電信と合併した場合、周波数帯の整理問題に直面するため、今回はあえて入札参加を回避したとみられる。
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