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メディアテックの転職禁止申請、最高法院が仮処分認可


ニュース 電子 作成日:2015年11月26日_記事番号:T00060618

メディアテックの転職禁止申請、最高法院が仮処分認可

 IC設計大手、聯発科技(メディアテック)はこのほど、退職したエンジニア3人が香港企業に転職したことを受け、企業秘密が漏えいする恐れがあるとして転職禁止の仮処分申請を行い、台湾の最高法院は25日、仮処分を認める決定を下した。26日付工商時報が報じた。

 問題の3人はメディアテックの設計技術研究開発(R&D)本部に所属していたエンジニアで、今年初めにいずれも香港企業「鑫沢数碼」の台湾支社に転職していた。3人はメディアテックの重要な企業秘密を知る立場にあった。3人の競業禁止期間は来年4~5月までとなっている。

 一方、鑫沢はメディアテックと競合する展訊通信(スプレッドトラム・コミュニケーションズ)の子会社と推定されている。メディアテックは3人が競業禁止規定に違反したとして提訴したが、技術漏えい阻止には緊急性があるとして、裁判所に仮処分を申請。一、二審ともメディアテックの主張が認められたが3人は抗告して争っていた。最高法院による決定を受け、3人は競業禁止期間満了まで鑫沢には勤務できなくなる。